CFIECウェビナー 「中東紛争拡大の脅威と国際情勢への波紋」

CFIECウェビナー
「中東紛争拡大の脅威と国際情勢への波紋」


日 時: 2023年11月21日(火) 16:00~17:45
主 催: 一般財団法人 国際経済連携推進センター
講 師: 田中浩一郎  慶應義塾大学大学院 教授 (モデレーター)
       高橋和夫     放送大学 名誉教授
       小谷哲男     明海大学 教授
       鈴木啓之     東京大学大学院 特任准教授
形 式: オンラインセミナー (YouTube Live)
定 員: 500名
参加費: 無料

お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3754392

<内容>
イスラム組織ハマスがイスラエルを急襲してから1か月が経過しました。戦闘は激化の一途をたどり、混迷の先は見えません。イスラエルと一部のアラブ諸国の間で成立したアブラハム合意や、中国の仲介によるイランとサウジアラビアの関係正常化など、緊張緩和を追求する軌道に乗っているように見えた中東情勢は再び不安定化しています。紛争の悪化・長期化への懸念が拭えないなか、この紛争がさらに中東地域以外の国や国際情勢にも負の連鎖をもたらすことが危惧されます。

ハマスの背後にいるといわれるイランの動き、そのイランを支援するとされる中国とロシアの存在、イランとイスラエルに対するアラブ諸国の目線の変化、そしてイスラエルの強硬姿勢に距離を取れない米国と国内世論の分断―。これらは世界情勢にどう影響していくのでしょうか。

本ウェビナーでは、主に政治、経済、外交・安全保障の観点から緊迫する中東情勢を読み解きながら、この問題が関係国の国家戦略にどう影響を与えるのか、そのことが世界秩序にどのように波及する可能性があるのか考察します。そのうえで、原油の輸入を中東に大きく依存し、イスラエルともビジネスを深化させている日本はいま何を問われ、この地域と問題にどう関わるべきなのか、掘り下げていきます。

モデレーターにはイランを中心とする中東地域の国際関係とエネルギー安全保障に精通する慶應義塾大学大学院教授の田中浩一郎氏、パネリストには中東政治に造詣が深くその目線から世界の諸問題にも多くの論評を行う放送大学名誉教授の高橋和夫氏、日本と米国の安全保障および海洋安全保障に多くの知見を有する明海大学教授の小谷哲男氏、そして中東の地域研究に従事し、パレスチナ問題を軸に中東の近現代史についても研究を重ねる東京大学大学院中東地域研究センター特任准教授の鈴木啓之氏をお迎えします。

<プログラム>
1. 16:00 - 16:05 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 16:05 - 16:10 (5分) 趣旨説明 (田中浩一郎氏)
3. 16:10 - 16:25 (15分) プレゼンテーション (1) (高橋和夫氏)
4. 16:25 - 16:40 (15分) プレゼンテーション (2) (鈴木啓之氏)
5. 16:40 - 16:55 (15分) プレゼンテーション (3) (小谷哲男氏)
6. 16:55 - 17:45 (50分) ディスカッション・事前質問に基づくQ&A
7. 17:45 閉会

<パネリスト略歴>
田中 浩一郎(たなか こういちろう)氏(モデレーター)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授

1985年 東京外国語大学外国語学部ペルシア語学科卒業、1988年 東京外国語大学大学院修士課程修了。1989年 在イラン日本大使館専門調査員、(財)中東経済研究所主任研究員、1999年から2001年まで国際連合アフガニスタン特別ミッション政務官を務め、ターリバーン政権末期の和平調停にあたった。帰国後2001年(財)国際開発センターエネルギー・環境室主任研究員、(財)中東経済研究所イラン・グループ主査 兼主席研究員、(財)日本エネルギー経済研究所 中東研究センター長等を経て、2017 年9月より現職。慶應義塾大学 総合政策学部 教授も兼任。専門はイランを中心とする西アジア(中東)地域の国際関係とエネルギー安全保障、および平和構築と予防外交。

高橋 和夫(たかはし かずお)氏
放送大学 名誉教授

福岡県北九州市生まれ。大阪外国語大学外国語学部ペルシア語科卒、アメリカ合衆国コロンビア大学国際関係論修士。クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年4月よりフリーへ
〔放送大学の担当科目〕
テレビ『現代の国際政治』、『世界の中の日本外交』、『中東の政治』、ラジオ『国際理解のために』
〔一般メディア出演のご案内〕
NHKラジオ『マイ朝ラジオ』、「聞きたい」朝7時台、6週間に一回程度の出演、次回は12月8日(金)
〔SNS〕
高橋和夫の国際政治ブログhttps://ameblo.jp/t-kazuo
ユーチューブ・チャンネル『今朝の思い』 https://www.youtube.com/@user-ur8gs6zq4y
ユーチューブ・チャンネル『高橋和夫&小沢知裕ルーム』
https://www.youtube.com/channel/UCU2yjX9mSN_pTS6yQmJqIkg
ツイッター https://twitter.com/kazuotakahashi
〔連載中〕
『まなぶ』、「キャラバンサライ」毎月
〔著作〕
著書多数、最新刊は2023年4月8日発行の『ロシア・ウクライナ戦争の周辺/NATO、フィンランド、イラン、トルコ』(GIEST,2023年)、近刊予定『イスラエルとハマス/なぜガザで戦うのか?』(ワニブックス)

小谷 哲男(こたに てつお)氏
明海大学 外国語学部 教授

日本国際問題研究所主任研究員を兼任。専門はアメリカ研究、日本の外交・安全保障政策、日米同盟、インド太平洋地域の国際関係と海洋安全保障。米ヴァンダービルト大学日米センター研究員、海洋政策研究財団研究員、岡崎研究所研究員、日本国際問題研究所研究員を経て2020年より現職。主な共著として、『現代日本の地政学』(中公新書、2017年)、『アメリカ太平洋軍の研究』(千倉書房、2018年)、『ウクライナ戦争と激変する国際秩序』(並木書房、2022年)、『外交と戦略』(彩流社、2023年)。平和・安全保障研究所安全保障奨学プログラム第13期生(2006年〜2008年)。平成15年度防衛庁長官賞受賞。同志社大学大学院アメリカ研究科修了。

鈴木 啓之(すずき ひろゆき)氏
東京大学大学院 総合文化研究科スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座 特任准教授

博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PD(日本女子大学)、日本学術振興会海外特別研究員(ヘブライ大学ハリー・S・トルーマン平和研究所)を経て、2019年9月より現職。著書に『蜂起〈インティファーダ〉:占領下のパレスチナ1967–1993』(東京大学出版会、2020年)、共編著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)。 主に中東の地域研究に従事し、パレスチナ問題を軸に中東の近現代史も研究している。近年はイスラエル、オマーンについても研究対象の幅を広げている。

【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 保科、川西