理事長挨拶

理事長挨拶

小島 明

 2019年8月、当財団は名称を一般財団法人国際経済連携推進センターに変更いたしました。当財団50年の歴史の中で、初めての名称変更であり、時代の要請に積極的にチャレンジしていこうという姿勢を鮮明にしたものです。


 組織名の変更と同時に、体制も刷新され、私は当財団の理事長に選任されました。財団に対しては、今後の経済社会の発展に従来以上の役割を担っていくことが期待されていると同時に、より一層のガバナンスやコンプライアンス強化も求められていますので、そうした要請には積極的に、しっかりと取り組んでいく所存です。


 現在日本では、どの組織もミッション(使命感)と、それを実現するパッション(情熱)、さらにそれを受けた具体的なアクション(行動)が問われています。平成の30年間に、政治家にもミッションがなくなり、企業経営者には起業家精神がなくなり、若者には夢、向上心がなくなり、ミッション、パッション、アクションが後退したように思います。経済のデフレ問題が議論されていますが、経済のデフレそのものよりも、やはり志や使命感のデフレとか意欲のデフレ等が結果として経済的なデフレになっていると思います。


 そうした「内向き」の状況から抜け出し、「前向き」な日本を取り戻すためにも、ミッション、パッション、アクションを持って、時代のニーズに積極的に向き合い、新しい事業を展開して参ります


 現在の世界情勢を俯瞰しますと、米中関係が貿易摩擦から覇権をめぐる対立に高じており、欧州の主要国では政権の求心力が低下し保護主義的な内向きの傾向が強まっています。世界のパワーバランスがかつてないほど変化し、国際社会では既存の秩序をめぐる不確実性が増しており、日本にとってはアジア、欧州地域等との連携強化が重要となっています。


 こうした状況の中、当財団では、日本企業にとって重要な地域の政治・経済情報の収集・発信や、北東アジア、EUとの経済連携強化に向けた取り組みに力を入れて参ります。


 さらに、経済連携を進める上で重要となる、自由な国際データ流通圏の構築に向けて官民連携の下、デジタル保護主義対応事業を実施して参ります。


 皆様の一層のご理解とご協力を賜わりますようお願い申し上げます。


一般財団法人 国際経済連携推進センター
理事長 小島 明