CFIECウェビナー 「今後のデジタル社会における広島AIプロセスの役割と課題」

CFIECウェビナー
「今後のデジタル社会における広島AIプロセスの役割と課題」


日 時: 2024年1月31日 (水) 14:00~15:30
主 催: 一般財団法人 国際経済連携推進センター(CFIEC)
講 師: 江間 有沙氏 東京大学 東京カレッジ 准教授(モデレーター)
         羽深 宏樹氏 京都大学大学院 法学研究科 特任教授
         飯田 陽一氏 総務省 国際戦略局 情報通信国際戦略特別交渉官
形 式: オンラインセミナー (YouTube Live)
定 員: 200名
参加費: 無料

お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3802538

<内容>
令和5年4月に群馬で行われた先進7か国(G7)のデジタル・技術大臣会合において、「責任あるAIとAIガバナンスの推進」がアジェンダの一つとされ、人工知能に対する人間中心のアプローチの推進について議論された。

その後、G7関係者が参加して生成AIの規制の在り方などについて議論するための「広島AIプロセス」が立ち上げられ、9月に閣僚級会合、10月に京都で行われたIGF2023にあわせて行われた非公式会合をふまえ、10月末には、AIの開発者を対象にした11項目の国際的な指針について大筋合意された。12月に入り、AIを使ったサービスの提供者や利用者向けの指針についても閣僚級会合で最終的にとりまとめられ、最終的には首脳会合で合意された。

本ウェビナーでは、議長国としてこの広島AIプロセスを立ち上げ、生成AIに関する世界で初めての包括的な国際ルールとして、策定を主導した経過や目的について総務省の飯田氏より概説する。また、首脳会合後に発表された最終合意の内容と、それにかかわる様々な論点について、国内外での様々な議論に参加する江間有沙氏と羽深宏樹氏から紹介する。

パネルディスカッションでは、急速に発展する生成AIが、複雑化する今後のデジタル社会において、人間中心で適切に活用されるための包括的な国際的枠組みとして、この広島AIプロセスが果たすべき役割と課題について、また、欧州評議会、国連、英国AI安全性サミットなど、その他の国際連携の動きについても併せて意見交換を行う。

<プログラム>
1. 14:00 - 14:05 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 14:05 - 14:25 (20分) 飯田氏より広島AIプロセスについて概要説明
3. 14:25 - 15:30 (65分) ディスカッション・Q&A
4. 15:30 閉会

<講師略歴>
江間 有沙(えま ありさ)氏
東京大学 国際高等研究所 東京カレッジ准教授

2017年1月より国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員。専門は科学技術社会論(STS)。人工知能やロボットを含む情報技術と社会の関係について研究。主著は『AI社会の歩き方-人工知能とどう付き合うか』(化学同人2019年)、『絵と図で分かるAIと社会』(技術評論社、2021年)。

羽深 宏樹(はぶか ひろき)氏
京都大学大学院 法学研究科 特任教授、 東京大学大学院 法学政治学研究科 客員准教授
スマートガバナンス株式会社 代表取締役CEO、 CSIS(戦略国際問題研究所) シニアフェロー
弁護士(日本・ニューヨーク州)

デジタル時代における法規制、企業ガバナンス、市場メカニズム、民主主義システム等を統合したガバナンスのデザインを研究・実践している。経済産業省在籍中に、同省が公表した「GOVERNANCE INNOVATION」報告書(Ver.1(2020年)、同Ver.2(2021年))、および「アジャイル・ガバナンスの概要と現状」報告書(2022年)の執筆を主担当した。2020年、世界経済フォーラム及びApoliticalによって、「公共部門を変革する世界で最も影響力のある50人」に選出。東京大学法学部卒(BA)、東京大学法科大学院修了(JD)、スタンフォード大学ロースクール修了(LLM, フルブライト奨学生)。主著に、『AIガバナンス入門:リスクマネジメントから社会設計まで』(2023年12月、ハヤカワ新書)。

飯田 陽一(いいだ よういち)氏
総務省 国際戦略局 情報通信国際戦略特別交渉官

2016年に日本がG7議長国に就任した際、ICT政策に関するG7作業部会の議長を務めた。この作業部会で、日本はAI原則に関する国際的な議論の開始を提案し、G7 ICT閣僚の支持を受け、イタリアとカナダのG7議長国に引き継がれた。また、飯田氏はG20デジタル経済タスクフォース(DETF)の議長も務め、2019年の大阪サミットで首脳が承認したG20のAI原則について議論した。2020年1月からはOECDデジタル経済政策委員会(CDEP)の委員長を務めており、AIガバナンスやその他のデジタル政策を含むデジタル経済の幅広い側面を議論している。2023年には、グローバルなAIガバナンスを議論するG7デジタル技術WGの議長を再び務め、広島サミットでの広島AIプロセスの立ち上げにつながった。広島AIプロセスWG議長、AIグローバル・パートナーシップ(GPAI)実行委員長を務める。1988年3月東京大学経済学部卒業後、1988年に旧郵政省に入省、2000年に現在の総務省に統合された。1990年7月 郵政省 通信政策局国際企画課 北米係長を経て1991年11月よりOECD事務局ICCP(情報コンピュータ通信政策課)勤務。1998年9月から2001年まで在独日本大使館 一等書記官。


【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 河内、堤、脇田