CFIECウェビナー 「時代の転換点に立つ世界と2024年の行方」

CFIECウェビナー
「時代の転換点に立つ世界と2024年の行方」


日 時: 2024年1月15日(月) 16:00~17:50
主 催: 一般財団法人 国際経済連携推進センター
講 師:藤原 帰一氏  千葉大学国際高等研究基幹特任教授/東京大学名誉教授(モデレーター)
      川島 真氏     東京大学大学院総合文化研究科教授
      鈴木 一人氏  東京大学公共政策大学院教授
      西山 隆行氏  成蹊大学法学部政治学科教授
形 式: オンラインセミナー(YouTube Live)
定 員: 500名
参加費: 無料

お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3798367

<内容>
混迷を続ける世界は2024年、米国やロシア、インド、台湾を始め主要な国や地域で重要な選挙が行われる選挙イヤーを迎えます。国内世論へ配慮した政策が優先され、すでに不安定な国際秩序はさらに大きく揺さぶられることが予想されます。

想定外のことが次々と起こる複雑化した世界について、もはや過去の経験や従来の枠組みで捉えきることは難しいように感じます。先鋭化する米中対立、多発する紛争、グローバルサウスの台頭―。これらの現象が示唆する本質的な問題は何でしょうか。

本ウェビナーでは、深い潮目の変化に直面している世界について、米国と中国の内政外交、経済安全保障の視点を通して潜在的な構造変化や、潮流の変化、その兆候に着目し、それが何を意味するのか、いまどのような時代なのか、どこへ向かうのか考察します。そのうえで、日本が進むべき針路という観点から、従来と何が異なるのか、どう考えていくべきなのか、掘り下げていきます。

モデレーターには、変化の激しい世界情勢を多彩な視点から考察する国際政治研究の第一人者である藤原帰一氏(千葉大学国際高等研究基幹特任教授・東京大学名誉教授)を迎えます。パネリストには、中国・台湾の政治外交に精通し多角的に国際情勢を分析する東京大学大学院総合文化研究科教授の川島真氏、経済安全保障について知見が深く分野横断的に研究を重ねる東京大学公共政策大学院教授の鈴木一人氏、米国政治と民意の動向について複合的な視点から分析を行う成蹊大学法学部政治学科教授の西山隆行氏をお招きします。

<プログラム>
1. 16:00 - 16:05 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 16:05 - 16:15 (10分) 趣旨説明 (藤原帰一氏)
3. 16:15 - 16:30 (15分) プレゼンテーション (1) (西山隆行氏)
4. 16:30 - 16:45 (15分) プレゼンテーション (2) (川島真氏)
5. 16:45 - 17:00 (15分) プレゼンテーション (3) (鈴木一人氏)
6. 17:00 - 17:50 (50分) ディスカッション・事前質問に基づくQ&A
7. 17:50 閉会

<講師略歴>
藤原 帰一(ふじわら きいち)氏(モデレーター)
千葉大学国際高等研究基幹特任教授・東京大学名誉教授・未来ビジョン研究センター客員教授

専門は国際政治・比較政治・東南アジア政治。1979年東京大学法学部卒業。フルブライト奨学生としてイェール大学大学院博士課程に留学。1984年同大学院博士課程単位取得中退。東京大学助手、千葉大学助手・助教授、東京大学社会科学研究所助教授を経て、1999年から2022年3月まで同大学院法学政治学研究科教授。フィリピン大学アジアセンター客員教授、ウッドローウィルソン国際学術センター研究員、ジョンズ・ホプキンス大学国際高等研究院客員教授、東京大学未来ビジョン研究センター長などを歴任。主な著書には『戦争を記憶する』、『デモクラシーの帝国』、『平和のリアリズム』(第26回石橋湛山賞受賞)、『国際政治』、『戦争の条件』、『不安定化する世界』、『「正しい戦争」は本当にあるのか』などがある。『朝日新聞』に「時事小言」を連載中。『映画のなかのアメリカ』、『これは映画だ!』など、映画に関する著作もある。

川島 真(かわしま しん)氏
東京大学大学院 総合文化研究科 教授

博士(文学、東京大学)。北海道大学法学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科准教授を経て、2015年4月より現職。中曽根康弘世界平和研究所研究本部長、日本国際フォーラム上席研究員、日本学術会議連携会員、外務省外交記録公開推進委員会委員、内閣府公文書管理委員会委員などを兼任。専門は中国・台湾の政治外交史、国際関係史。 著書:『よくわかる 現代中国政治』(編著、ミネルヴァ書房、2020年)、『UP plusアフターコロナ時代の米中関係と世界秩序』(編著、東京大学出版会、2020年)、『中国のフロンティア』(岩波書店、2017年)、『21世紀の「中華」』(中央公論新社、2016年)他、多数。

鈴木 一人(すずき かずと)氏
東京大学公共政策大学院 教授・国際文化会館 地経学研究所長

1970年生まれ。2000年英国サセックス大学ヨ-ロッパ研究所現代ヨーロッパ研究専攻博士課程修了。2000年から2008年まで筑波大学国際総合学類准教授として勤務。その間、立命館大学、北九州大学などで非常勤講師を兼任。2008年から北海道大学公共政策大学院准教授、2011年から教授。2012年から2013年にはプリンストン大学国際地域研究所客員研究員。2013年から2015年までは国連安保理イラン制裁専門家パネル委員。2020年から東京大学公共政策大学院教授。国際文化会館地経学研究所長、東京財団研究主幹、国立国会図書館客員研究員、国際問題研究所客員研究員なども兼任。専門は国際政治、国際政治経済学、科学技術と安全保障、安全保障貿易管理、国連制裁など。主著として『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2011年。サントリー学芸賞受賞)“UN sanctions on Iran and their financial elements” in Sachiko Yoshimura (eds.) United Nations Financial Sanctions (Routledge, 2021) など。

西山 隆行(にしやま たかゆき)氏
成蹊大学 法学部 政治学科 教授

1975年神戸市生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。甲南大学法学部教授等を経て、現在は成蹊大学法学部教授。日本比較政治学会理事、アメリカ学会常務理事などを歴任。専門はアメリカ政治、比較政治。
単著に、『アメリカ型福祉国家と都市政治―ニューヨーク市におけるアーバン・リベラリズムの展開』(東京大学出版会、2008年)、『移民大国アメリカ』(ちくま新書、2016年)、『アメリカ政治入門』(東京大学出版会、2018年)、『アメリカ政治講義』(ちくま新書、2018年)、『格差と分断のアメリカ』(東京堂書店、2020年)、『〈犯罪大国アメリカ〉のいま―政治的分断と銃・麻薬・移民』(弘文堂、2021年)など、共編著に、『マイノリティが変えるアメリカ政治―多民族社会の現状と将来』(久保文明・松岡泰・西山隆行+東京財団『現代アメリカ』プロジェクト編、NTT出版、2012年)、『知的公共圏の復権の試み』(高野清弘・土佐和生・西山隆行編、行路社、2016年)、『アメリカの政治』(岡山裕・西山隆行編、弘文堂、2019年)、『図録 政治学』(西山隆行・向井洋子編、弘文堂、2023年)などがある。

【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 川西、松井