CFIEC国際情勢ウェビナー 「ロシアへの経済制裁~その効果の検証と日本への示唆」【2022/10/31】

CFIEC国際情勢ウェビナー
「ロシアへの経済制裁~その効果の検証と日本への示唆」


日時: 2022年10月31日(月) 15:30~17:00
主催: 一般財団法人国際経済連携推進センター
講師:  鈴木 一人 東京大学公共政策大学院 教授 (モデレーター)
   太田 智之 みずほリサーチ&テクノロジーズ チーフエコノミスト
   原田 大輔 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)調査課長
   (敬称略)
配信形式: オンラインセミナー (YouTube Live)
規模: 400名
参加費: 無料

お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/3364033

<内容>
 日本がG7各国と足並みをそろえてロシアに経済制裁を行い始めてから半年以上が経過しました。その効果については当初見込まれた成果を得ていないという声がある一方、戦費や半導体調達等への影響からロシアは徐々に苦戦を強いられてきている、という指摘も見られます。他方でロシアの対抗措置により経済やエネルギー等、日本を始めとする制裁側へのマイナスの影響も顕在化しています。実態をどう評価すべきなのでしょうか。

 「中国はロシアから何を学んでいるのか―」ロシアのウクライナ侵攻以降、しばしば投げかけられた問いです。ではこの危機を東アジアの文脈に置き換えたとき、私たちは「対ロ制裁から何を学ぶべき」なのでしょうか。ロシア以上に世界と経済的なつながりを持つ中国に対してこの手法はどの程度有効なのか、制裁側への負のインパクトをどこまで見極めてどのように行使することが必要なのか―。

 本ウェビナーではロシアへの経済制裁の現状を検証、展望を考察した上で、この手法がもたらす効果やコストなどその可能性と限界について主に経済、外交、資源の観点から掘り下げていきます。

 モデレーターには、経済制裁やエコノミック・ステイトクラフトの分野に精通する東京大学公共政策大学院教授の鈴木一人氏、パネリストにはマクロ経済の視点からウクライナ危機と国際情勢への影響を分析するみずほリサーチ&テクノロジーズ チーフエコノミストの太田智之氏、エネルギー地政学に詳しく主に石油・ガスの動向から対ロ制裁を分析するJOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)調査課長の原田大輔氏をお迎えします。

<プログラム>
1. 15:30 - 15:35 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 15:35 - 15:40 (5分) 趣旨説明 (鈴木一人氏)
3. 15:40 - 15:55 (15分) プレゼンテーション (1) (太田智之氏)
4. 15:55 - 16:10 (15分) プレゼンテーション (2) (原田大輔氏)
5. 16:10 - 16:25 (15分) プレゼンテーション (3) (鈴木一人氏)
6. 16:25 - 17:00 (35分) ディスカッション・事前質問に基づくQ&A
7. 17:00 閉会

<講師略歴>
鈴木 一人(すずき かずと)氏 (モデレーター)
東京大学公共政策大学院 教授・地経学研究所長

1970年生まれ。2000年英国サセックス大学ヨ-ロッパ研究所現代ヨーロッパ研究専攻博士課程修了。2000年から2008年まで筑波大学国際総合学類准教授として勤務。その間、立命館大学、北九州大学などで非常勤講師を兼任。2008年から北海道大学公共政策大学院准教授、2011年から教授。2012年から2013年にはプリンストン大学国際地域研究所客員研究員。2013年から2015年までは国連安保理イラン制裁専門家パネル委員。2020年から現職。国際文化会館地経学研究所長、東京財団研究主幹、国立国会図書館客員研究員、国際問題研究所客員研究員なども兼任。専門は国際政治、国際政治経済学、科学技術と安全保障、安全保障貿易管理、国連制裁など。主著として『宇宙開発と国際政治』(岩波書店、2011年。サントリー学芸賞受賞)“UN sanctions on Iran and their financial elements” in Sachiko Yoshimura (eds.) United Nations Financial Sanctions (Routledge, 2021) など。

太田 智之(おおた ともゆき)氏
みずほリサーチ&テクノロジーズ チーフエコノミスト

1995年京都大学大学院農学研究科修了。富士総合研究所、日本経済研究センター、財務省財務総合政策研究所等を経て、2012年7月みずほ総合研究所ニューヨーク事務所長、2015年8月経済調査部長、2020年5月 アジア調査部長 兼 中国室長・高度デジタル情報解析室長、2021年4月より現職。主にマクロ経済、経済政策の分析を担当。著書に『デフレ不況の実証分析』(2002)東洋経済新報社、『日本経済の明日を読む』(2008)東洋経済新報社、『中国発世界連鎖不況』(2016)日本経済新聞出版社(いずれも共著)等。ニューヨーク駐在中は7年にわたってワールドビジネスサテライト「ワールドマーケット」に出演。2020年4月より東京都新型コロナウイルス感染症対策審議会審議委員。

原田 大輔(はらだ だいすけ)氏
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
調査部 調査課長(併)ロシアグループ政府間協議対策チーム 担当調査役

1973年東京生まれ。東京外国語大学インド・パーキスターン語学科修了(1994~1995年インド・ウッタルプラデーシュ州アラーハーバード大学留学)。1997年、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の前身である石油公団へ入団。経済産業省資源エネルギー庁長官官房国際課への出向を経て、2006年からモスクワへ赴任。6年間に亘って、ロシア及び旧ソ連圏における石油開発プロジェクトの立ち上げに携わる。2012年、グープキン記念ロシア国立石油ガス大学経済経営学修士課程を修了。帰国後、総務部総務課にてJOGMEC第三期中期計画の策定を担当。新設の総務部資源外交推進チームにて、石油・天然ガス、金属、石炭と横断的な国際協力事業推進に携わる。現在、調査部調査課長として、世界の石油・天然ガス上流情勢を調査・分析。ロシア担当として、特にロシアにおける上流開発プロジェクト、対露制裁分析に関する情報を発信。

【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 佐藤、川西