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四国地域海外展開応援フォーラムの活動について 四国経済産業局 産業部 国際課 課長補佐 松坂 茂【配信日:2016/06/30 No.0256-1014】

配信日:2016年6月30日

四国地域海外展開応援フォーラムの活動について

四国経済産業局 産業部 国際課 課長補佐
松坂 茂


 海外展開の経験がない企業も含め、より多くの企業が海外展開に成功するためには、支援機関が連携して積極的に支援を行うだけでなく、企業同士が情報を共有できるよう、企業間の連携・強化を促して、より多くの方へ成功事例を横展開することが重要です。


(はじめに)
 四国における中小企業等の海外展開については、「新輸出大国コンソーシアム四国地域ブロック会議」(2016年3月まで「四国地域中小企業海外展開支援会議」(行政(自治体含む)、支援機関、経済団体、金融機関などにより構成)の枠組みなどにより、関係支援機関などが連携して支援を行っています。
 一方で、大企業と比べ特に経営資源の乏しい中小企業等が海外の環境変化に対応するためには、これまでの支援機関と支援を受ける企業との『縦』の関係に加え、企業同士が情報を共有できる、企業間の『横』の連携・強化を促進する仕組みが必要と考え、2014年7月に「四国地域海外展開応援フォーラム」を設置し、一般財団法人貿易研修センターのご支援をいただきながら活動を続けて来ました。

(2年目の取り組み)
 四国地域海外展開応援フォーラムの構成としては、全体フォーラムと海外展開の対象国別に国別分科会を開催しており、全体フォーラムでは、特に海外展開をあまり意識していない企業に、先ずは海外への関心を持ってもらうことを主眼に開催し、国別分科会では、ある程度テーマを絞って、より深い議論が出来るよう実施しています。2年目となる2015年度の活動として、全体フォーラムでは、日本の伝統文化である「梅酒」で海外市場を積極的に開拓されている中小企業の代表者のほか、企業の海外展開支援を行う民間の専門家の方からご講演をいただき、その後、会場を移して交流会を開催して、参加企業同士の情報交換が行われました。
 国別分科会では、これまで対象国として実施したミャンマー、ベトナムに、アンケート調査で非常に関心の高かったインドネシアを新たな対象国に加え、計4回開催しました。
 先ず、ベトナム会では、「ものづくり」をテーマに開催しました。四国の中でも特にものづくり産業の集積の高い地域で、愛媛県の東予地域にある船舶用配電盤等を製造する中小企業から、ベトナム進出から10年を迎えての現状をご講演いただいた他、地元の愛媛県などが実施する自治体の公的支援の紹介や、参加企業からの民間サポートを紹介するミニプレゼンテーションを行いました。
 続いて、新たな対象国としたインドネシア会では、「食」と「防災」をテーマとして計2回開催しました。「食」をテーマとしたのは、ご存じのとおりインドネシアは世界最大のイスラム教人口を抱えます。しかしながら、イスラム法が適用されるイスラム国家ではなく、食品のハラル認証取得の法的義務はありませんが、イスラム圏でのハラル認証制度を知っていただく目的もあり、特にハラル認証を取得した県産品の輸出を積極的に支援する徳島県で第1回目を開催しました。同会では、隣県の香川県のさぬきうどんの地元有名店から、出店したばかりのインドネシア1号店のお話を伺った他、ハラル食品の輸出入や販売支援を行う民間の専門家から、インドネシアでの食の対応についてご講演いただき、JETROアジア大洋州課の担当者も交えて、パネルディスカッションを行いました。
 また、第2回目となるインドネシア会では「防災」をテーマとして開催しました。インドネシアでの災害と言えば、スマトラ島沖地震を思い出しますが、インドネシアは日本と似た地震、火山国であり、地震、火山の現象とその防災に関して、日本とインドネシアは共通点が多いと言われます。また、高知県では南海トラフ地震が発生した場合に備え、地域が一体となって防災・減災対策に取り組んでおり、防災意識の高まりとともに、自社の強みを活かした防災分野の商品づくりの取り組みが行われているため、高知県で開催しました。同会では、インドネシアで総合防災の共同研究を行うJICAの地球環境部の担当者から、インドネシアの災害リスクと防災協力についてご紹介いただき、インドネシア現地の日系企業から、ICTを活用したインドネシアでの防災システムの取り組みについてご講演いただきました。その後、積極的に海外展開を図る地元企業も加わっていただいて、パネルディスカッションを行いました。
 最後にミャンマー会では、「ものづくり」をテーマに開催しました。同会では、いち早くミャンマーに着目し、先陣を切って同国へ海外展開された企業から、ミャンマーへの海外進出についてご講演いただき、JETROアジア大洋州課の担当者から、ミャンマーの現状についてご紹介いただきました。その後、民間サポートとして商社、銀行等からミニプレゼンテーションを行いました。

(会場アンケート調査)
 国別分科会では、参加者にプログラム内容についてアンケート調査を行っています。特にニーズの高いものとしては、1番目に先達企業による経験談の講演、意見交換、2番目に海外現地の専門家による講演、意見交換となっており、参加者は、現地での実地に即した生の声を特に聞きたいと考えていることが伺えます。

国別分科会で期待するプログラム(複数回答あり)
(今後の展開)
 この四国地域海外展開応援フォーラムの活動を2014年度から、通算して全体フォーラムを2回、ミャンマー会を4回、ベトナム会を3回、インドネシア会を2回、開催して来ました。この2年間を通じて、開催県の地元自治体の取組みとも協調して、海外展開に先ずは興味を持っていただこうと、プログラム内容もその都度見直しながら進め、プレゼンテーションや、パネルディスカッション、交流会の開催などを行って来ました。
 パネルディスカッションでは、会場からも熱心なご質問もいただき、また交流会では、講師の方とも積極的に情報交換いただいて、少しずつ県内外からリピート参加してくださる方もいらっしゃるようになりました。これからも具体的な成功事例が少しずつでも生まれるよう、地域の企業の海外展開の拡がりに向けた活動を続けて参りたいと思います。

2015年7月 全体フォーラム

2015年7月 全体フォーラム


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