| トップページ |この記事のカテゴリー: 地域・産業 |
IIST e-Magazineのバックナンバー:| カテゴリー検索 | キーワード検索 | 記事一覧 |
2010年度以前 (IIST ワールドフォーラムメールマガジン) のバックナンバー:| キーワード検索 | 記事一覧 |

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


IIST e-Magazine (本記事の英語版はこちら)

シリーズ:「地域の活性化(4)」「絹のみち広域連携プロジェクト」の推進について ~日本の「絹」よ、世界に再び!~ 経済産業省 関東経済産業局 産業部 クリエイティブ・コンテンツ産業室長 小澤 元樹【配信日:2016/02/29 No.0252-0999】

配信日:2016年2月29日

シリーズ:「地域の活性化(4)」
「絹のみち広域連携プロジェクト」の推進について
~日本の「絹」よ、世界に再び!~

経済産業省 関東経済産業局
産業部 クリエイティブ・コンテンツ産業室長
小澤 元樹


 「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産登録されたのを契機に、経済産業省関東経済産業局が立ち上げた「絹のみち広域連携プロジェクト」についてご紹介します。


 平成26年6月「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を契機に、日本の「絹」製品をはじめ、絹に関する伝統技術・匠の技、絹関連地域に対して、国内外からの注目が集まりつつあります。
 地域に目を転じてみると、絹産業を支えてきた事業者や地域の関係者がこれを追い風ととらえ新しい商品づくりや観光サービスの開発に積極的に取り組み始めています。
 関東経済産業局は、かかる状況を踏まえ、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、絹関連事業者・施設・地域を結ぶ連携プロジェクト「絹のみち広域連携プロジェクト」を平成26年8月に立ち上げました。
 本プロジェクトでは、「やる気」と「連携」をキーワードに、地域や分野を越えた広域連携プロジェクトにより事業機会を創出し、(1)高付加価値商品・ブランドの創出、国内外への販路開拓、 (2)「絹」を中心とした広域観光振興(周遊ルート開発、各地域の観光振興等)に取り組みます。これらにより、絹関連事業者の成長、インバウンド・交流人口の拡大及び観光消費額の増加を図り、地域経済の活性化を目指しています。
 今回は、本プロジェクトの進捗と今後の方向性について紹介します。

絹のみち広域連携プロジェクトの狙い プロジェクトの支援の方向性
1. これまでの取組 1 (連携の枠組みづくり)
 新たな未来を切り開く第一歩として、「絹」に関連する地域活性化に積極的な海外も含めた関係者が一堂に会し、お互いの魅力・情報を発信・共有しました。
 その結果、長野県内の15市町村、民間団体・事業者等にて、広域連携で観光に取り組む「信州シルクロード連携協議会」が平成27年4月に設立された。また、地域を越えた絹関連事業者の連携事業が複数創出され、現在進行中です。

(1)キックオフ会議
日程:平成26年12月17日
場所:富岡製糸場 東繭倉庫(世界遺産・国宝)〔群馬県富岡市〕
内容:関係省庁、関係自治体によるプレゼンテーション
(2)絹のみち大交流展、広域連携ネットワーク会議
日程:平成27年1月30日、31日
場所:岡谷市文化会館カノラホール、岡谷蚕糸博物館、岡谷商工会議所
内容:1.絹のみち大交流展-ブース展示、交流
2.広域連携ネットワーク会議-絹関連事業者、専門家等によるプレゼンテーション

2. これまでの取組 2 (新商品・ブランド開発の試み)
 絹関連の新商品開発等に意欲的な事業者等が集まり、他者と出会う場を提供し、地域や分野を超えた新たな連携による新商品・ブランド開発のきっかけづくりを行いました。
その結果、現在、新商品開発と流通業者との連携による販路開拓に取り組んでいます。また、地域を越えた具体的なプロジェクトを検討しています。

(1)グローバルブランド創出研究会(セミナー、交流会)
第1回(平成27年6月24日)
基調講演:(株)海外需要開拓支援機構 代表取締役社長 太田 伸之 氏
第2回(平成27年9月3日)
基調講演:佐藤繊維(株) 代表取締役社長 佐藤 正樹 氏
第3回(平成27年11月24日)
基調講演:matohu デザイナー 堀畑 裕之 氏、関口 真希子 氏
(2)展示インスタレーション"道"
日程:平成27年11月3日、4日
場所:群馬大学工学部同窓記念会館(群馬県桐生市)
内容:ファッションディレクター山口壮大氏のディレクションの下、12者が新たなモノづくりに挑戦し、各地に伝わる"技"をインスタレーション(※)形式で紹介。
※アート的な演出をして、空間を含めて作品とみなす展示手法

詳細ウェブサイト


3. これまでの取組 3 (広域観光振興)
「自治体連携会議」の開催等により、増加する訪日外国人等インバウンド市場を狙い、周遊型の観光ルートの具体案を検討しています。
その結果、「信州シルクロード連携協議会」などで具体的な広域観光周遊ルート開発の検討が始まりました。

○オープンファクトリーイベント
日程:平成27年11月2日
場所:群馬県桐生市
内容:1. オープンファクトリー
市内の絹関連事業者3社の工場を見学
2. 産業観光セミナー
先進的な取組を行っている地域のキーパーソンによる講演

4. 今後の方向性
現在の日本は、訪日外国人の急増、拡大するインバウンド市場、TPPによる輸出拡大、2020年に東京オリンピック・パラリンピック開催など、ビジネスチャンスに満ちあふれています。
明治から昭和にかけ、日本の輸出の最大7割を占めた「絹」は、日本の近代化の礎を築きました。日本にとってなくてはならない「絹」の文化・歴史、そして培われてきた技術を未来に繋ぐ、そして再び世界羽ばたくために、中期的に以下に取り組みます。

(1)新商品・ブランド開発及び販路開拓
1. 日本の「絹」製品ファンをメインターゲットにした新たなコンセプトに基づく市場展展開
2. 若者をメインターゲットにしたブランド開発とこれに基づく展示販売
3. 「絹」を活用した生活用品、化粧品、医療分野への進出など、「絹」の可能性を見据えた新商品の開発
(2)広域観光振興(周遊ルートの開発、各地域の観光振興等)
1. 自治体、運輸局等関係機関と連携した具体的な広域観光周遊ルートの開発
2. 着地型観光事業者等地域事業者との連携を模索し、「絹」を核とした地域資源の発掘、磨き上げによる交流人口の拡大及び観光消費額の増加

絹のみち広域連携プロジェクトについて
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(本記事の英語版はこちら)


| トップページ |この記事のカテゴリー: 地域・産業 |
IIST e-Magazineのバックナンバー:| カテゴリー検索 | キーワード検索 | 記事一覧 |
2010年度以前 (IIST ワールドフォーラムメールマガジン) のバックナンバー:| キーワード検索 | 記事一覧 |