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APEC女性活躍推進企業50選 ~企業の女性活躍推進に係る好事例~ | 経済産業省 通商政策局 APEC室【配信日:2014/11/28 No.0237-0952】

配信日:2014年11月28日

APEC女性活躍推進企業50選
~企業の女性活躍推進に係る好事例~

経済産業省 通商政策局 APEC室


 経済産業省は、APEC地域における、女性の活躍が顕著な企業約50社のベストプラクティスを共有する「APEC女性活躍推進企業50選」事業を実施しました。


APECにおける女性活躍推進の取組み
 女性のエンパワーメントは、2010年横浜での首脳会議で合意されたAPEC成長戦略において、あまねく広がる成長(inclusive growth)の要素として認識され、2011年には、女性の経済参画を妨げる障害に対する決意を表明したサンフランシスコ宣言の中で「女性のリーダーシップ(women's leadership)」が優先課題の一つとして設定された。

APEC女性活躍推進企業50選
APEC女性活躍推進企業50選 「APEC女性活躍推進企業50選」事業は、多くの企業で職位が高くなればなるほど(管理職、執行役員、意思決定職など)、女性が少なくなる「水漏れパイプ(leaking pipline)」と呼ばれる現象への懸念を踏まえ、APECの女性と経済に関する政策パートナーシップ(PPWE)の承認を受けたものである。本事業では、女性活躍が進んでいる企業がどのような取組みを実施しているのかという点に着目し、その取組みを広く公表することを通じて、女性の指導的役割向上に資することを目指している。


主な調査結果
 本事業を通し、様々な企業・組織で女性の活躍推進の取組みが行われており、その中から意義深い成果が得れらていることが伺える。本事業で取り上げられた各企業・組織は、規模、事業形態、産業、経営方針などは異なっているものの、その取組みには共通した特徴を持つ事例も複数見られた。

掲載企業一覧 (118KB)

1)経営陣による強いコミットメントが、女性の活躍推進活動を成功させる鍵である
 具体的には、今回対象となった企業・組織には、女性によって設立され、多くの障壁を乗り越えて組織を成功に導いたケースも少なくなく、これらの事例では、女性創設者の女性活躍推進に対するコミットメントが企業のDNAに刻み込まれている。その他、直接的なきっかけは様々であるが、企業の成長ポテンシャルと社員の男女構成が合っていないことに気づき、経営陣が女性の活躍推進につながる経営方針への転換を決定した事例も複数見られる。

2)能力に応じた平等な機会の提供や社員の生活スタイルを尊重する経営方針が女性を引き付ける
 掲載企業・組織の中には、女性だけに特化した方針を打ち出していない事例も見られる。こうした企業・組織では、能力主義による人事制度を通じて、企業が求める能力をもった人材であれば誰でも活躍の機会を広げることができる体制があり、その制度を活かして、女性が多くの場面で力を発揮している事例が見られる。

3)女性を積極的に登用することが女性活躍の礎を確立する重要なツールである
 具体的には、役職別の女性の割当(クォータ)制を導入する、女性の雇用・昇進について数値目標を設定する、登用候補メンバーに必ず女性を入れる、登用候補者選定チームに必ず女性や外部専門家を参加させるなどが含まれる。こうした取組みを通じて、企業・組織のダイバーシティが高まり、将来の女性リーダーを組織内で育てていく礎となる。

4)社員同士の結び付きやコミュニケーションは、ダイバーシティを尊重する文化の醸成に繋がる
 本調査で掲載されている中小企業の中には、定期的に社内交流のためのイベント、ボランティア活動、その他の人的ネットワーク作りの機会などが設けられている。また、大企業の中には、女性活躍推進の取組みを支援する社内委員会の設置、社員同士が問題を協議できる社内ウェブサイトの設置、女性社員同士を繋げるメンター制度の導入などもみられた。こうした活動を通して、重要な課題に対する社員の声に耳を傾けることで、社員との問題意識の共有、職場環境の向上のほか、イノベーション促進、売上向上などにつながったとする企業もあった。

5)社内方針に対する評価制度がダイバーシティプログラムの成功にも欠かせない
 多くの大企業では、社員を対象としたアンケート調査や関連プログラムに関する調査を、経営方針の評価に役立てている。こうした評価活動の中から、社内におけるダイバーシティ向上の必要性を訴える社員の声や、それを示唆する調査結果が見られたため、女性活躍推進の方針を打ち立てた企業も見られた。また、女性活躍推進のために導入された初期の方針を維持・改善する上で、社内の厳格な評価プロセスが大きな助けとなった事例もあった。

6)女性活躍推進プログラムを成功させた企業・組織の多くは活動を社外にも広げている
 具体的には、社外の組織から女性活躍推進のための社内プログラム開発における助言を受けたり、社員に対するセミナーやトレーニング実施で協力を求める例がみられた。また、地元コミュニティの女性を支援する国際機関や非政府組織(nongovernmental organization:NGO)と連携する企業・組織もある。社内での取組みから得られる効果に加え、パートナーがもたらす有益な視点やベストプラクティスを共有することに、企業・組織がメリットを見出している。

7)女性活躍推進の活動と伝統的コミュニティや手工業支援活動は深く関わっている
 特に、東南アジア地域のエコノミーから推薦された企業・組織の多くは、農村地域の経済開発や伝統的なコミュニティや手工業を支えるための市場構築を通して、女性が経済活動に参画する機会拡大を目指した活動に係っている。また、女性のためのマイクロファイナンス事業の支援、財務会計スキルのトレーニング・プログラムの提供、ボランティア活動などに関わり、地元コミュニティへリソースを還元している企業・組織も多い。こうした活動を通して、企業が支援している社員やコミュニティの女性たちは、地元コミュニティの生活水準向上に励み、次世代にさらに大きな活躍の機会を残していこうと努めている。?

更なるステップに向けて
 本事業の目的は、企業における女性活躍の好事例を広く共有する事により、APEC地域における女性活躍を後押しすることである。このためには、本事例集を広く共有し、多くの企業に参考にしていただくことが重要である。今後も多様な主体/チャネルを通して、広く発信していきたい。本事例集の生きた実例を、女性活躍推進を検討する多くの方々に参考にしていただけることを願っている。

【詳細URL】
「APEC女性活躍推進企業50選」(日本語版: 経済産業省HP)
「APEC女性活躍推進企業50選」(英語版: APEC公式HP)
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