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Welcome to 関西! | 経済産業省近畿経済産業局 通商部長 持木 浩徳【配信日:2011/12/27 No.0202-0822】

配信日:2011年12月27日

Welcome to 関西!

経済産業省近畿経済産業局
通商部長
持木 浩徳


 今年の10月中旬、各国のオピニオンリーダーを招聘するIIST主催の第40回「リーダーシッププログラム」が、ここ関西地域で開催されました。関西地域のみで開催されるのは、長い伝統ある当該プログラム史上初めてです。各国参加者の高い関心を引きつけた「関西の今」について、改めてご紹介したいと思います。


(イノベーション先進地域「関西」)
・カップヌードル、電車等の自動改札機、シャープペンシルに共通するものは何でしょう? これらは全て関西で生まれて、グローバルレベルで定着化した製品です。
・関西で生まれた製品は、これら以外にも、多数あります。なかでも、カラオケ、屋上ビアガーデン、ゴルフ場は、我々の生活を豊かにするうえで欠かせないサービスとして、なくてはならないものとなっています。
・このように、関西発の製品・サービスは現在の我々の生活に密接に結びついています。
・関西は、長きにわたって、日本の政治・文化・歴史の中心地として繁栄してきました。この結果、関西にはいわゆるヒト、モノ、カネ、情報が集積し、それが新たな時代のうねりと相まって、新たなイノベーションを引き起こしてきたものと思われます。
・関西は、こうしたことを背景に、今では、環境エネルギー技術やハイテク産業の先進地域として、また観光センターとしても日本を牽引する大変重要な地域となっています。

(厚みのある産業構造をもつ「関西」)
・関西の人口、GDPは、ともに日本全体の約17%を占め、GDPはオランダ一国に匹敵する規模です。
・また、関西は日本のほぼ中心に位置しており、大阪、京都、神戸という大都市を擁し、日本経済の中核とも言える地域です。
・関西は日本の歴史・文化の中心として繁栄し、ヒト、モノ、カネ、情報が集積し、それにより大きな成長のポテンシャルを有しています。
・関西は、過去から現在に至る文化、技術等の蓄積を背景に、厚みのある産業構造を形成するに至っています。
・その代表例が家電・電子産業、バイオ・医療産業に代表される先端産業です。
・家電・電子産業では、パナソニック、シャープが関西で生まれ、現在も大阪に本社を置いています。関西を出発点として発展してきた両社とも、世界ブランドを確立し、今は国内だけではく、海外各地に生産拠点を設けています。また、ファインセラミックスの専業メーカーとして京都で操業してきた京セラは、太陽光発電など幅広いフィールドで事業を展開しています。こうした企業の集積の結果、日本の太陽光発電セルの79%、リチウムイオン電池の81%が関西で生産されるようになっています。
・また、バイオ・医療産業では、大阪に、「道修町」と呼ばれる「薬の町」があったことから、全国有数の製薬会社が集積しています。また、iPS細胞の研究を行っている京都大学や、再生医療研究を行っている大阪大学などがあり、関西は日本のバイオ・医療産業の研究開発拠点ともなっています。特に、彩都ライフサイエンスパーク、神戸医療産業都市は多くの研究所、企業が集積しており、関西のバイオ・医療産業の拠点となっています。
・この他にも、精密小型モーターで世界一のシェアを誇る日本電産、ノーベル賞受賞者を輩出した島津製作所、独創的な電子部品を生み出している村田製作所など、多くの独創性に富んだ企業が集積しています。
・また、関西には高度な技術力、あるいは世界的なオンリーワン技術を有する中小企業が数多く存在しています。大阪府東部の東大阪は、高度な技術力を有する全国有数の中小企業の集積地として知られています。東大阪の中小企業が集まって、独自に小型人工衛星の打ち上げに成功したのは、関西の中小企業が有する技術力の高さの証左とも言えます。

オンリーワン技術を持つ中小企業を視察 (第40回リーダーシッププログラム)

オンリーワン技術を持つ中小企業を視察
(第40回リーダーシッププログラム)

(新たな取り組みをみせる「関西」)
・こうした厚みのある産業構造を背景に、関西では新たな取り組みが始まっています。その1つが関西イノベーション国際戦略総合特区です。これは国際競争力向上のため、3府県3政令市(大阪府、京都府、兵庫県、大阪市、京都市、神戸市)が共同で「イノベーションプラットフォーム」の構築を目指そうというものです。具体的には関西の強みである医薬品、医療機器、先端医療技術(再生医療等)、バッテリー、スマートコミュニティー(バッテリー関連エネルギー等)のライフ分野及びグリーン分野の各拠点(神戸医療産業都市、彩都、夢洲・咲洲、けいはんな学研都市、うめきた等)及びそれらを支える物流、研究施設(阪神港、関西国際空港、Spring-8、京速コンピュータ等)が連携し、研究開発から実用化までのスピードアップ、標準化の促進、パッケージ化による海外展開等を目指すものです。まさに、21世紀型の関西発イノベーションを巻き起こそうというものです。

スーパーコンピューター「京」のある研究施設を視察 (第40回リーダーシッププログラム)

スーパーコンピューター「京」のある研究施設を視察
(第40回リーダーシッププログラム)

(観光センター「関西」)
・関西はこうした産業面でのポテンシャルのみならず、観光センターとしても更なるポテンシャルを有しています。日本にある12カ所の世界文化遺産のうち、奈良、京都の神社仏閣等5カ所が関西に存在しており、更に、国宝の60%が関西に集積するなど歴史的文化財の多さを誇っています。自然・歴史・文化の都、京都や奈良、異国情緒あふれる神戸、商工業の大阪などバラエティーに富んだ都市が地理的に近接し、域内間の移動が概ね1時間程度で可能であるという他の地域にはみられない大変魅力的な都市環境があります。関西が観光センターとして注目される所以です。

日本の伝統工芸品「和傘」とそれを応用した「和風照明」を視察 (第40回リーダーシッププログラム)

日本の伝統工芸品「和傘」とそれを応用した「和風照明」を視察
(第40回リーダーシッププログラム)

・このように「関西」は多面的な要素をもつ地域として、日本の成長センターとして期待されています。ビジネスのみならず生活の質の高い関西を、今一度、見直すきっかけとされては如何でしょうか。


関連ページ
平成23年度 第40回 リーダーシッププログラム


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