事業紹介
  • ホーム
  • 事業紹介
  • 情報発信事業
  • CFIECウェビナー 「変容する中東のパワーバラ…

CFIECウェビナー 「変容する中東のパワーバランス ― 米トランプ政権と転換期を迎えた地域秩序」

日 時:2025年12月9日(火) 12:30~14:15(配信時間)
主 催:一般財団法人 国際経済連携推進センター
講 師:田中 浩一郎  慶應義塾大学大学院 教授 <モデレーター>
    鈴木 啓之   東京大学大学院 特任准教授
    高橋 和夫   放送大学 名誉教授
    小谷 哲男   明海大学 教授
   (敬称略、ご登壇順)
形 式:オンラインセミナー(YouTube Live)
定 員:500名(参加費:無料)

お申し込みは、下記URLよりお願い致します。
https://peatix.com/event/4694634
※お申込者限定で、YouTube概要欄にてプレゼン資料のダウンロードが可能です。(配布可能な資料がない場合もございます。)

<内容>
今年9月、米国のトランプ大統領が打ち出した20項目の和平案は、イスラエル・ガザ紛争に新たな転機をもたらしました。交渉の行方はいまだ不透明ですが、近年劇的に変化した中東の勢力図は、いまどのような姿を見せているのでしょうか。

ハマスによる越境攻撃からおよそ2年。ネタニヤフ首相率いるイスラエルはガザで軍事作戦を拡大し、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラにも深刻な打撃を与えました。「抵抗の枢軸」の弱体化は、イランの影響力を削ぎ、地域での存在感を低下させています。他方で、激化するイスラエルの軍事行動と国際法違反を黙認する米国に対し、湾岸諸国の信頼は揺らいでいます。さらに、ガザの人道危機が深刻化する中、欧州諸国では反イスラエルの動きが強まり、米国内でも若年層を中心にイスラエル批判が高まっています。

こうした中、これまで緊密だったトランプ大統領とネタニヤフ首相の関係にも変化が生じています。米国の中東戦略とイスラエルの戦略的利益の乖離が顕在化し、トランプ氏が主導した和平案にはトルコ、インドネシア、パキスタンなど非アラブ諸国も加わりました。この動きは、地域のどのような構造的変化を示唆しているのでしょうか。また、その変化はアジアや世界情勢にどう波及するのでしょうか――。本ウェビナーでは、日本の外交・安全保障に求められる視点も交え、和平交渉の展望とともに複合的に考察していきます。

モデレーターには、中東地域の国際関係とエネルギー安全保障に精通する慶應義塾大学大学院教授の田中浩一郎氏、パネリストには、パレスチナ問題を軸に中東の近現代史を研究する東京大学大学院特任准教授の鈴木啓之氏、中東政治に造詣が深い放送大学名誉教授の高橋和夫氏、そして日本と米国の安全保障について豊富な知見を有する明海大学教授の小谷哲男氏を迎えます。

<プログラム>
1. 12:30 – 12:35 (5分) プログラム説明、スピーカー自己紹介 (事務局)
2. 12:35 – 12:45 (10分) 趣旨説明 (田中浩一郎氏)
3. 12:45 – 13:00 (15分) プレゼンテーション (1) (鈴木啓之氏)
4. 13:00 – 13:15 (15分) プレゼンテーション (2) (高橋和夫氏)
5. 13:15 – 13:30 (15分) プレゼンテーション (3) (小谷哲男氏)
6. 13:30 – 14:15 (45分) ディスカッション・事前質問に基づくQ&A
7. 14:15         閉会

<パネリスト略歴>
田中 浩一郎(たなか こういちろう)氏(モデレーター)
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授
1985年 東京外国語大学外国語学部ペルシア語学科卒業、1988年 東京外国語大学大学院修士課程修了。1989年 在イラン日本大使館専門調査員、(財)中東経済研究所主任研究員、1999年から2001年まで国際連合アフガニスタン特別ミッション政務官を務め、ターリバーン政権末期の和平調停にあたった。帰国後2001年(財)国際開発センターエネルギー・環境室主任研究員、(財)中東経済研究所イラン・グループ主査 兼主席研究員、(財)日本エネルギー経済研究所 中東研究センター長等を経て、2017 年9月より現職。慶應義塾大学 総合政策学部 教授も兼任。専門はイランを中心とする西アジア(中東)地域の国際関係とエネルギー安全保障、および平和構築と予防外交。

鈴木 啓之(すずき ひろゆき)氏
東京大学大学院 総合文化研究科スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座 特任准教授
博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PD(日本女子大学)、日本学術振興会海外特別研究員(ヘブライ大学ハリー・S・トルーマン平和研究所)を経て、2019年9月より現職。著書に『蜂起〈インティファーダ〉:占領下のパレスチナ1967–1993』(東京大学出版会、2020年)、共編・編著に『パレスチナを知るための60章』(明石書店、2016年)、『パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章(明石書店、2024年)、『ガザ紛争』(東京大学出版会、2024年)など。主に中東の地域研究に従事し、パレスチナ問題を軸に中東の近現代史も研究している。

小谷 哲男(こたに てつお)氏
明海大学 外国語学部 教授
日本国際問題研究所研究主幹を兼任。専門はアメリカ研究、日本の外交・安全保障政策、日米同盟、インド太平洋地域の国際関係と海洋安全保障。米ヴァンダービルト大学日米センター研究員、海洋政策研究財団研究員、岡崎研究所研究員、日本国際問題研究所研究員を経て2020年より現職。主な共著として、『現代日本の地政学』(中公新書、2017年)、『アメリカ太平洋軍の研究』(千倉書房、2018年)、『ウクライナ戦争と激変する国際秩序』(並木書房、2022年)、『外交と戦略』(彩流社、2023年)。平和・安全保障研究所安全保障奨学プログラム第13期生(2006年〜2008年)。平成15年度防衛庁長官賞受賞。同志社大学大学院アメリカ研究科修了。

高橋 和夫(たかはし かずお)氏
放送大学 名誉教授
福岡県北九州市生まれ。大阪外国語大学外国語学部ペルシア語科卒。コロンビア大学国際関係論修士。クウェート大学客員研究員、放送大学教員などを経て2018年4月より一般社団法人 先端技術安全保障研究所 会長
〔放送大学の担当科目〕
テレビ『現代の国際政治』、『世界の中の日本外交』、ラジオ『国際理解のために』
〔一般メディア出演のご案内〕
NHKラジオ、『マイ朝ラジオ』、「聞きたい」朝7時台(6週間に一回程度の出演)、TBSラジオ、『荻上チキ・セッション』、週日、午後6時~9時(不定期)、大阪ABCテレビ『正義のミカタ』(土曜日午前中、不定期)など
〔連載中〕
『まなぶ』、「キャラバンサライ」(毎月)、「世界のうしお」(不定期)、『経済界』、「グローバルレポート/中東」(毎月)
〔SNS〕
高橋和夫の国際政治ブログ https://ameblo.jp/t-kazuo
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報 
https://news.yahoo.co.jp/expert/authors/takahashikazuo?page=1
ユーチューブ 配信中 https://www.youtube.com/watch?v=Qdd9rL3qLWM
「中東情勢とアメリカ大統領選挙」、9月19日の日本記者クラブでの講演
https://www.youtube.com/@GIESTinstitute 高橋和夫&小沢知裕ルーム
X(旧ツイッター)https://twitter.com/kazuotakahashi
〔著作〕
 『モデルナとファイザー、またはバイオンテック/中近東系移民の物語』(GIEST,4月15日発売)
『ロシア・ウクライナ戦争の周辺』 (GIEST,2023年)
パレスチナ関連の書籍
『なるほどそうだったのか!ハマスとガザ戦争』 (幻冬舎、4月8日発売)
『なるほどそうだったのか‼パレスチナとイスラエル』(同上、2010年)4刷
『なぜガザは戦場となるのか』(ワニブックス、2月8日発売)重刷
『パレスチナ問題の展開』(左右社、2021年)重刷
『アラブとイスラエル』(講談社新書、1992年)35刷のロングセラー

【本ウェビナー事務局】
国際経済連携推進センター 川西、松井