カザフスタン:エルジャノフ・ウミルセリク氏
産業・貿易省 工業・科学技術発展委員会 機械工業部 部長
カザフスタン:オスパンガリエフ・テリマン氏
オスパンガリエフ・テリマン氏 産業・貿易省 工業・科学技術発展委員会 国家資産業務部 部長
概要
日本では現在、石油・ガス・ウラン・金属等、各種資源が豊富な中央アジア、カザフスタンに対する関心が官民ともに高まっており、一方、脱石油・産業多角化を経済政策の主眼とするカザフスタン側においても、高度技術を擁する日本との関係強化の必要性が認識されている。そうした現状に鑑み本事業では、同地域の状況に詳しいロシアNIS貿易会(ROTOBO)との協力体制の下、カザフスタンの製造業および企業育成担当の行政官を招聘し、日本の産業政策の経験を伝え、また日本の政府・産業界との協議を通じて相互理解の深化を図ることとした。
日時:2007年7月23日(月)~28日(土)日本滞在5泊6日
場所:東京都内近辺(経済産業省、(株)東芝京浜事業所 等)
主催:財団法人貿易研修センター
協力:(社)ロシアNIS貿易会(ROTOBO)
被招聘者
カザフスタン:エルジャノフ・ウミルセリク氏
産業・貿易省 工業・科学技術発展委員会 機械工業部 部長
カザフスタン:オスパンガリエフ・テリマン氏
産業・貿易省 工業・科学技術発展委員会 国家資産業務部 部長
内容
7月23日
到着。IISTブリーフィング等
7月24日
ROTOBO表敬/METI通商政策局高田審議官表敬訪問
経済産業省講義
7月25日
経済産業省講義
中央ユーラシア調査会(第77回)報告(於IIST)
7月26日
(株)東芝京浜事業所視察/ROTOBO主催昼食会
7月27日
Panasonic Center、マイクロマシン/MEMS展)
日本・カザフスタン経済委員会主要メンバー同席によるラップアップミーティング(於ROTOBO)/IIST主催夕食会
(1)経済産業省による講義
講義 「日本のものづくり政策」(於 METI)
講師: 製造産業局 参事官室長補佐 渡邉宏和氏
講義 「生産管理-改善を定着させる」(於ROTOBO)
講師:ビジネスアソシエイツ 大寺規夫氏
講義 「産業育成の歴史と産業政策」(於 METI)
講師:経済産業政策局 産業構造課係長 黒藪誠氏
講義 「産業金融」(於 METI)
講師:経済産業政策局 産業資金課課長補佐 林揚哲氏
(2)IIST・中央ユーラシア調査会(第77回)とのタイアップによる報告会(於IIST)
(3)産業界との意見交換交流会
「日本・カザフスタン経済委員会」主要メンバーによるラップアップミーティング(於ROTOBO)
(4)施設見学 (株)東芝京浜事業所視察/Panasonic Center マイクロマシンMEMS展視察
日本の産業政策に関わる講義は、経済産業省の全面的な協力を得て充実したものとなり、要人2名も大変満足したとの感想をいただいた。産業界との交流では(社)ロシアNIS貿易会が事務局を務める「日本・カザフスタン経済委員会」会員企業の参加により活発な意見交換が為された。また、IIST・中央ユーラシア調査会(第77回)とのタイアップによる報告会も、ロシア、中央アジアの経済産業の専門家との意見交換ができる場となり、双方にとって良い機会となった。
以上の通り、総合的にみて効果的かつ時宜に適ったプログラムであったと評価できる。

エルジャノフ氏(左)とオスパンガリエフ氏(右)

貿易研修センターにて、大慈弥専務理事と

IIST・中央ユーラシア調査会(第77回)にてカザフスタンの状況を報告

IIST主催夕食会
担当:国際交流部