WTO経営研修 マニラ セミナー
概要
アジア太平洋経済協力(APEC)人材養成作業部会(HRD)のキャパシティビルディングネットワーク(CBN)事業の一環で、センターのWTO関連人材育成事業のひとつ。APEC-CBNの幹事機関、経営者育成機関が中心となり、WTO等国際ルールに則ったビジネス活動を促進するため、経営者教育カリキュラムを作成し、APEC域内でパイロットセミナーの実施を通じて、その成果を広くAPECで活用するもの。 APECの予算を活用し、ニュージーランド、カナダとともに、貿易研修センターはこの事業の推進役を務める。
日時:2004年3月10日~12日
場所:フィリピン、マニラ、アジア経営大学院 (Asian Institute of Management)
参加者:民間ビジネスマン、外交官、行政官 (80名)
遠隔教育設備を活用し、韓国、シンガポール、ベトナムを結び、一部議論に参加
内容
民間企業経営者にWTO、FTAなどの現状の国際通商ルールの周知徹底と、それに基づく経営、経済連携の進展への理解と新たな課題とその対処、等についての講義、意見交換を行った。また、より実践的ビジネスに役立つよう、WTOプロセスにビジネスの意見を如何に反映させるか、等についても議論が行われた。
外交官、行政官の参加で、WTOなどの交渉内容に民間人、NGO代表者などから、政府に対しての働きかけについての方途を探る良い機会となった。
国際通商ルールの習得はグローバルビジネスにとっては不可欠であり、人材育成専門家、国際日ビジネスマンなどの間に国際的ネットーワークが確立し、フォローアップの情報交換が行える素地を築くことができた。
他のASEAN(シンガポール、ベトナム)および韓国の遠隔参加もあり、引き続いて開催される南米(リマ)、中国(北京)でのパイロットセミナーの企画にも貢献する会合となった。

マニラでの研修(韓国、ベトナム、シンガポールを結ぶE-Learning)

外交官、経営者対象の研修風景

グループディスカッション風景
担当:人材育成部